LINE元社長・森川さんのインタビュー記事がよかったので掲載。
100%同じ思い出は無いけれど、大半は同じかな。。。
成功者と自分の考えを比べるのもおかしいですけど(^^)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150525-00000916-cakes-soci
LINE元社長・森川亮の流儀、「成功」は捨て続ける。
『シンプルに考える』森川亮
2015年3月にLINE株式会社の代表取締役社長を退任した森川亮さんは、「成功を捨て続ける」ことが大事だと言います。過去の成功にしがみつき「守り」に入ってしまわず、成功を捨て続けることが、なぜ企業と人を成長させるのでしょうか。その根底には森川さんが考える強い企業の条件がありました。
年功序列的な人事制度の廃止──。
これが、僕が社長になって最初に打ち出した方針でした。
人間は弱い。会社に長くいるというだけで報われる仕組みでは、ユーザーのために身を削るように努力することはできない。だから、在籍年数にかかわらず、ユーザーに大きな価値を提供している人から優先的に給料を支払う仕組みに移行したわけです。
ただ、それだけでは足りませんでした。
なぜなら、企業は常に新しい価値をつくり続けなければならないからです。
過去の企業の盛衰を研究すれば、シンプルな法則があることに気づきます。同じことをやり続けている企業が衰えていく、ということです。とりわけ、インターネット業界はプロダクトのコピーが容易な世界だからなおさらです。同じことをやっていれば、すぐにライバルが追随してきて陳腐なものになってしまう。だから常に新しい価値をつくり続ける遺伝子をもたなければ、生き残ることができないのです。
そこで、僕は、NHN Japan株式会社(ハンゲーム・ジャパン株式会社の後継会社で、LINE株式会社の前身)だった2009年に、新しいプロダクトを生み出すクリエイティブな仕事と、成功したプロダクトを磨きあげるオペレーションの仕事を切り分けることにしました。
重要なのは、クリエイティブな能力を発揮してヒット商品を生み出した後は、オペレーション部門に引き継いでもらうということ。誰でも、自分が生み出した成功には愛着があります。自分の手でもっと磨き上げたいと思う。他人に手渡すのが悔しいような気がするのです。しかし、それを手放してもらう。そして、また新たな価値の創造に向かってもらう。つまり、成功を捨て続けるということ。これを会社の文化にすることに、この決断の狙いはあったのです。
これは、厳しい道です。
しかし、成功を捨て続けることが、その人の成長につながると僕は考えています。
新しいことに挑戦すれば、当然、失敗のリスクは高まります。だからこそ、過去の成功にしがみついてしまう。「守り」に入ってしまうのです。そして、同じことをやり続けることに執着し始める。しかし、その間にも、新しい技術は次々と生み出され、ユーザーのニーズも変化し続けます。気づいたときには、時代に取り残されてしまうのです。
だから、成功は捨て続けたほうがいい。たとえ厳しくとも、常に新しい価値を生み出すことに挑戦し続けたほうがいいのです。それが、その人の「市場価値」を高め続ける唯一の方法です。
もちろん、誰しも、「成功し続けられるだろうか?」と不安になります。しかも、新しいことであればあるほど、失敗する可能性は高まる。そこで、心が折れそうになることもあるでしょう。しかし、あきらめずに努力を重ねて、何度か成功することができれば、確信がもてるようになってくる。そのとき、はじめて本当に優秀な人になることができるのです。
そして、そんな人が主導権を握る会社は強い。
なぜなら、「守る人」が力をもたないからです。
過去の成功を守る人が権力をもつ会社では、その成功を壊すような新しいことを実現するのはきわめて難しい。その証拠が「新規事業部門」の存在。そもそも、なぜ「新規事業部門」を設けなければならないのか? それは、既存部門が新しいことに挑戦しようとしないからです。しかも、彼らが力をもっている。だから、「新規事業部門」に相当の権威をもたせなければ、潰されてしまうのです。そんなケースが非常に多いのではないでしょうか?
むしろ、重要なのは、最も優秀な社員が常に「新しい価値」を生み出すような企業文化をつくり上げることです。成功は捨て続ける。守りに入らない。そんなシンプルな信条をもつ社員をエンパワメントし続ける。それが、本当の意味で強い会社をつくる方法だと思うのです。
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ardito CEO
iwakazu sakai
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